インドネシアのスパイス諸島(バンダ諸島)に旅行したときに購入した、ナツメグの実(ホール)を粉砕してナツメグパウダーにしました。
スパイスは砕いたあと、時間がたてばたつほど風味が失われていくので、できるだけ少しずつパウダーにするようにしています。
インドネシアでは、ナツメグをホールのままスープや煮込み料理に加えて使っていました。
でも私たちにとっては、貴重なナツメグ。
ホールごと使うのはもったいないので、粉砕してパウダー状にしてから使います。
これがホールナツメグ。
硬い殻の中に実(種?)が入っています。
かなり固いので、いきなりミルにかけるのではなく、すり鉢で荒く砕いてからミルで粉砕します。
この石のすり鉢は、昔、夫がパキスタンかどっかで買ってきたものです。
これにナツメグを一粒ずつ入れて、荒くつぶしていきます。
硬いので、かなり力を入れて…、というかガンガンつぶさないとつぶれません。
ごりごりつぶして、こんな感じになりました。
この状態で、ミルにかけていきます。
ちなみに、我が家では小型のコーヒーミルを使ってスパイすを粉砕しています。
コーヒー豆をミルにかける機会は少ないのですが、もしミルにかけるとしたら、スパイスの香り漂うコーヒーになることでしょう。
これで、ナツメグ2粒分です。
細かく粉砕していきます。
荒く砕いていても、ナツメグそのものはとても硬いので、かなり長い時間、ミルを回します。
やっと、こんな感じで一部がパウダーになりました。
ミルの蓋についた、もっとも細かい状態のパウダーを、小さなスプーンで保存用容器に移していきます。
ミルの中はこんな状態。
多分、荒い顆粒状になっているのは、殻の部分ではないかと思います。
本来なら、中身だけをパウダーにするべきなのかもしれませんが、やっぱりもったいないと思うので、殻もいっしょに砕いて料理に使います。
当然ですが、作業中、キッチン全体が芳しいナツメグの香りに包まれます。
スパイスを引くたびに、かつて金よりも高い値で取引された事実が思い起こされるのでした―――
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